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愛だけじゃダメ!? お金も大事!? ...迷えるアナタに送る【婚活の年収事情】
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愛だけじゃダメ!? お金も大事!? ...迷えるアナタに送る【婚活の年収事情】

結婚する相手にはどんな条件を求めますか?

顔がかっこいい、優しい、年収が高い...etc.

人によって様々だと思いますが、やはり多くの人が結婚相手の条件として挙げるのが、「年収○○万円以上」という経済面の条件。

きれいごとではなく生活するためには必ずお金が必要ですし、子どもができたとすればさらに養育費や教育費がかかります。

そう考えると、結婚とお金は切っても切れない関係なのだとわかりますよね。

もちろん「愛さえあれば年収なんて関係ない!」

と考えている人もいらっしゃるでしょう。

ですが、年収が低いということは、すなわち自分の理想とする結婚生活が送れなくなる可能性が出てきますよね。

現実的に、リアルに、その"覚悟"ができていますか?

今回は、各年代の年収事情や、年収が低い男性との結婚した場合に待ち構えている事態、逆に年収を高望みしすぎた結果陥ってしまう事態などをお教えしましょう!

まずは20代男性、30代男性、40代男性の年収事情を知ろう

まずは20代男性、30代男性、40代男性の年収事情を知ろう

相手の男性の経済状況は結婚するかを決める際に重要な判断材料の一つですが、そもそも男性の年収はどの程度が一般的なのかを知っていますか?

ここでは、各年代別の年収事情についてお教えしましょう。

男性たちの年収事情を知るべし

婚活をされているかたに、「男性に求める年収」について話を聞くと、「平均年収くらいあればいいかな」と口にする人が多いようです。

言うまでもないとは思いますが、平均年収とは給料をもらっている人の年収を合計して、その人数で割った額を表しています。

ちなみに、2016年9月に国税庁が発表した「民間給与実態統計調査」によると、男性の平均年収は521万円。

ですが、これは男性全体の平均年収ですので、現実的な結婚相手である20代~40代ではもっと低くなります。

では、具体的に20代~40代男性の平均年収を見ていきましょう。

[20~24歳]271万円
[25~29歳]383万円
[30~34歳]451万円
[35~39歳]510万円
[40~44歳]567万円
[45~49歳]626万円

当然のことながら、年齢が上がれば上がるほど平均年収は高くなっていきます。

一般的に結婚適齢期と言われる[25~29歳]が383万円、[30~34歳]が451万円となっていますよね。

ですから、この数字を見て、「じゃあ私の結婚相手の男性も年収400万円ぐらいあればいいかな」と思ったあなた...。

実は、この平均年収には大きな落とし穴があるのです!!

"平均年収の落とし穴"を学ぶべし

平均年収とは、その年齢層が稼いでいる平均的な年収を表していますが、必ずしも大部分の人が平均前後の年収を得ているわけではないのです。

どういうことか、簡単な例を挙げて説明しましょう。

30代男性が11人いたとします。そのうち年収が300万円の人が10人、年収が1億円の人が1人いたとします。

そうすると、平均年収は1181万円。

ほとんどの男性の年収は300万円ですが、突出して年収が高い人がいるため、実情からかなりかけ離れた数値になってしまっているのです。

この例はわかりやすくするために極端な数字を出していますが、平均値を出すというのはこういうことなんですよね。

つまり、結婚適齢期の25~35歳男性の平均年収が400万円前後だとしても、実際のところは一部の高所得者が平均を釣り上げているだけで、25~35歳男性のうちのかなりの割合は平均よりも年収が少ない可能性があるということです。

そのため、結婚相手に求める年収を「平均年収ぐらい」としてしまうと、実はちょっと高望みした条件となってしまいますし、それだけで多くの男性を候補から外してしまうことになるわけです。

平均年収よりも中央値を見るべし

平均年収があまり当てにならないのなら、何を基準にすればいいんだと思う人もいるでしょう。

そこで見てほしいのが、中央値です。

中央値とは、例えば調査対象が11人いたとしたら、少ない順から並べてちょうど真ん中の6人目にあたる人の数値のこと。

先ほどの例で言うと、中央値は6人目の年収である300万円となるわけです。これだとよりリアリティのある額に思えますよね。

ではいよいよ、実際の男性の中央値にあたる年収を見ていきましょう。

前述の「民間給与実態統計調査」によると、男性全体の中央値はおおよそ450万円あたりとなっています。平均年収が521万円でしたので、それよりもかなり低いことがわかりますよね。

ちなみに、結婚適齢期である[25~29歳]は約330万円、[30~34歳]で約390万円が中央値となっているため、いずれも平均年収マイナス50~60万円がごく一般的な男性の年収だと考えておいた方がいいでしょう。

"経済力が低い男性"との結婚で待ち構えている事態を知ろう

世の男性の年収事情が意外と厳しいとわかったところで、実際に経済力が低い男性と結婚した場合に待ち構えている現実をお教えしましょう。

お金がかかる趣味や高級な外食は難しい!

経済力が低い男性と結婚すると、お金がかかる趣味や頻繁に高級レストランでディナーをするのはあきらめなければいけない可能性があります。

例えば年収が250万円の男性と結婚し、自身も働いて年収200万円を稼いでいるとします。年収250万円だと毎月の手取り額は16万円程度。年収200万円の人の毎月の手取り額は14万円程度。二人合わせると30万円で、1年間で360万円が手取りの収入として入ってきます。

そして、首都圏の平均的な家庭の1ヶ月の生活費はおおよそ20万円~25万円(「ゼクシィ」新生活準備2015の調査より)となっていますので、最低でも20万円×12ヶ月で240万円かかることになります。

ということは、1年間で自由に使えるお金は120万円。将来に備えて毎月一定の貯金をしようとすると、さらに自由なお金は減っていきます。

それでは海外旅行なんて滅多にいけませんし、高級レストランでの外食だって年に1、2度行ければよい方でしょう。

くわえて、この試算は夫婦共働きの場合で、もしあなたが結婚後は専業主婦になりたいと考えているのなら、生活費を切り詰めてもかなりギリギリになってしまいます。

このように、所得が低い男性と結婚すると、希望通りの生活は送れなくなるかもしれないと思っておいた方がいいでしょうね。

子どもができたら膨大な養育費がかかる!

結婚したのなら、次は子どもがほしくなりますよね。ですが、経済力が低い男性と結婚すると、子育てには苦労するかもしれませんよ...。

もし子どもができて、その子を大学まで通わせようと思うのなら、かなりの金額がかかります。

もちろん私立に通わせるか公立、国立に通わせるかによってかなり差が開きますが、AIU保険会社の調査を参考にすると、子どもを幼稚園から大学まで全て公立、国立に通わせた場合、トータルでかかる費用は学費・約1345万円+基本的養育費・約1640万円。

なんと合計で約2985万円という莫大な額になるのです...!(子どもの保険は基本的養育費に含める)

また同調査では、中学生までは公立で、私立高校・私立大学文系に通わせた場合は合計で約3407万円(学費・約1767万円+基本的養育費・約1640万円)かかるとされています...!

上記のお金は一度に必要となるわけではありませんので、生活を切り詰めたり、貯金から少しずつ捻出したりと工夫をすればなんとかなるかもしれません。

もし経済力が低い男性と結婚し子どもが出来た場合は、これらの費用をどうまかなうのか事前に考えておく必要がありますね。

いざという場合は、あなたや男性の両親の力を借りることも考えておくべきでしょう。

だがしかし! 相手の年収を高望みしすぎると陥ってしまう事態を知ろう

相手の年収を高望みしすぎると陥ってしまう事態を知ろう

結婚後はある程度ゆとりを持って暮らしたいから、やっぱり結婚相手は高所得じゃないとイヤ!

性格やルックスは妥協するとしても、年収だけは高い方がいい!

もちろん結婚相手に何を求めるかは自由です。しかし、高望みしすぎたがゆえに、あんなことやこんなことが待っているかもしれませんよ...!

結婚相手が見つからずに婚期を逃す...

結婚相手はアッパーミドル(年収800万円~)以上がいい!

そう思って婚活を続けてしまうと、どんどんと婚期が遅れてしまう可能性が高いでしょう。

年収800万円を超える男性は全体的に見てもわずか13.8%(平成27年分民間給与実態統計調査)しかいませんし、そもそも年収が高い男性は早くに結婚してしまうことが多いため、独身で年収800万円以上の男性を探すとなるとかなり数が絞られます。

また、仮に高所得の男性を運良く見つけられたとしても、その男性には結婚できない理由があると考えた方がいいでしょう。

もちろんこれまでずっと仕事一筋でやってきて、単に恋愛する機会がなかっただけの男性もいるかもしれません。

ですが、そんな高条件の男性を探しているうちにどんどん歳を重ねることになり、結果的に結婚すらできなくなってしまった...。

そんな最悪のケースも考慮しておく必要があります。

あくまで年収800万円以上の男性にこだわり続けるのか、徐々にハードルを下げていくのか、事前に決めておいた方がいいでしょうね。

年収が高いだけのダメ男だった...

先ほども言ったように、高所得にも関わらず結婚できない男性には何かしらの問題があるかもしれません。

例えば、付き合った当初は優しくても、実は暴力を振るうDV男だったり、自分勝手な性格で他人に対して横柄に振る舞ったり...etc.

結婚前に相手の本性を見抜ければいいですが、もし気づかずに結婚してしまったとしたら...恐ろしいですね(苦笑)。

結婚はゴールではなく、そこからまた長い長い日常が続いていくのです。

仮に年収が高い男性と出会ったとしても、それだけで結婚を判断するのではなく、これから一緒に暮らすパートナーとして最適かどうかも、しっかりと見定めなければいけませんよ!

生活レベルが違いすぎて価値観が合わず...

高収入な男性と運良く出会い、性格もバッチリ!

ですが、結婚する前にもう一つ確認しておくべきことがあります。

それは、カレが普段どんな生活を送っているか、です。

高い洋服やアクセサリーを身につけ、高級な飲食店に度々出入りするセレブ感溢れる人なのか。

それとも生活は意外にも質素で、あまり散財しないタイプなのか。

――どういうことかと言うと、結婚を機にそれまでの環境がガラリと変わってしまった場合、最初は幸せでも、次第にストレスを抱えてしまう可能性があるのです。

また、高収入男性と結婚したものの、カレが実は倹約家で、想像していたような生活が送れないということも考えられます。

そのギャップに耐えられなければ、最悪の場合、離婚してしまうこともあるわけです。

したがって、結婚する前にカレの日常をよく観察し、自分の理想と合致するか、また結婚後の生活の変化が苦にならないのかなど、様々なポイントから総合的に判断し、決断することが必要になってくるのです。

"結婚生活に望むこと"から"現実的な相手の年収"を知ろう

これまで年収が低い人との結婚や、年収が高い人との結婚について考察してきました。

最後に、結婚生活においてこれだけは譲れないという希望を叶えるために、結婚相手に必要な年収を考えていきましょう。

マイホームは絶対にほしい!

都心部じゃなくてもいいからマイホームがほしい!

その場合、相手の年収はどの程度が現実的なのでしょうか。

一般的に、住宅購入時に目安とされているのが「年収の5倍まで」の価格。

ただ、実際には年収は税金が引かれる前の金額ですので、現実的な線でいうなら、手取り額で試算した方が無理のない返済プランを立てられるでしょう。

例えば、仮に結婚相手の年収が約400万円だったとすると、手取り額合計は約320万円。毎月の手取り額は27万円~32万円程度です。

生活費を15万円に抑え、毎月5万円の貯金をするとすれば、残りは7~12万円になります。そこから毎月住宅ローンの支払いをするとすれば、現実的には5万~8万円程度が限界でしょう。

そうするとどの程度の価格の住宅が買えるかと言うと、おおよそ2000万円。

頭金を500万用意し、1500万円の住宅ローンを30年(年利3%)で返すとすると、月々の返済額は約6万5000円となりますので、予算の範囲内に収まります。

このように、年収が400万だとしても十分マイホームを購入できるということがわかっていただけたかと思います。

もちろん共働きの場合はもっと高い家を買うことができるので、どうしてもマイホームがほしいと考えているのなら、2人で働くことも視野に入れた方がいいかもしれませんね。

子どもは絶対に欲しい!

住まいはずっと賃貸でもいいけれど、子どもは絶対に欲しい!

とすると、結婚相手はどの程度の年収が必要でしょうか。

先ほど解説したように、子ども1人を幼稚園から大学まで入れた場合にかかるお金は3000万円前後です。

これを単純に22年間で割ると約137万円。12ヶ月で割ると月に11万円となります。

通常は年をとるごとにお金がかかっていくものですので、最初から毎月11万円かかるわけではないことは注意が必要です。

次に、生活費は家賃含めて22万円と仮定しましょう。

(内訳:家賃7万円、水道光熱費1.5万円、食費4万円、交通費2万円、通信費2万円、貯金3万、その他2.5万円)

すると、11万円+22万円で33万円が毎月かかる費用になります。

これを男性が1人で稼ぐとなると、年収600万円ほど必要になるわけです。それに加えてもっと貯金をしたいのなら、さらに上の年収を目指さなければいけません。

ちなみに、平均年収が600万円を超える層は[45~49歳]以上。残念ながら結婚適齢期のほとんどの男性は条件に満たないことになってしまいます。

ですが、これは男性が1人で稼いだ場合ですので、仮にあなたに年収250万円ほどの稼ぎがあるのなら、男性側は年収350万円で済みます。すると、平均年収が383万円の[25~29歳]も候補に入ってくるわけですね。

このように、もし子どもが最低1人欲しいと思うのなら、年収550万円以上の男性を探すか、共働きをして一緒に家計を支えていくかになります。

現実的に考えると、共働きをした方が男性の負担を減らすことにつながりますし、もし結婚後に男性の所得が増えればそれだけ生活にゆとりが生まれます。

今まで子どもが欲しいから年収は高めがいいと考えていたのなら、これを機に視野を広げてみるのもいいのではないでしょうか。

結婚を判断する際に大切なのは"想定"と"覚悟"!

結婚を判断する際に大切なのは

愛さえあれば年収なんて関係ない!

...そうは言っても、現実問題として生活していくためには決して少なくないお金が必要となります。

ですが、年収ばかりを気にしていても結婚が遅れるばかり。

結婚相手を見つけるというのは簡単ではないのです。

とは言え、悲観ばかりすることもありません。

結婚相手を決める際に、選択の結果を"想定"し、受け入れる"覚悟"をすればいいのです。

つまり、年収の低い男性と結婚した場合に、できることとできないことをしっかりと想定し、できないことをあきらめる覚悟をすること。

年収の高い相手がいいのなら、結婚が遅れる可能性や相手に問題があるかもしれないこと、結婚した後も理想とは異なる場合があることを想定し、その事態を受け入れる覚悟をすること。

"想定"と"覚悟"さえしっかりとしておけば、きっと満足いくような結婚生活を送れるはずですよ♪

(TEXT=Saga Makoto)