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「結婚しない」は強がりなのか?【結婚できない】、その原因と解決法を紹介
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「結婚しない」は強がりなのか?【結婚できない】、その原因と解決法を紹介

20代中盤から後半の結婚適齢期と呼ばれる時期が過ぎても、結婚をしない女性は年々増えているそうです。

そして、頑として結婚しないかたの中には、"結婚ができない"のではなく、"結婚はしない"ことを強調している人も...。

果たしてどういった心理からそのようなスタンスになるのでしょうか。

結婚しないと豪語する女子の生態とその解決策を探っていきましょう。

ドラマ「私 結婚できないんじゃなくて、しないんです」から学ぶ

それでは、そんな「結婚しない女子」のティピカルなイメージとはどんなものかというと、2016年春に放映されたTBS系ドラマ「私 結婚できないんじゃなくて、しないんです」、略称"できしな"の主人公、橘みやび(演:中谷美紀さん)を想像するとわかりやすいかもしれません。

"できしな"のあらすじと結末

みやびは美容皮膚科の開業医。

美人で高学歴、高収入ですが、それが足かせになっているのか、39歳にして未だ独身。

ある日、馴染みの割烹の店主、十倉誠司(演:藤木直人さん)に「結婚できない女の典型」と言われたことに触発され、結婚ができないのではなくしないだけということを証明するため、婚活をおこなうことに。

周囲から恋愛を指南されながら再会した高校時代の思い人、桜井洋介(演:徳井義実さん)をものにするため奮闘しますが、最終的にはよきアドバイザーだった誠司への思いに気づき告白をする――という内容で、本作はみやびを通して、「結婚しない女子」の生態をよく描いています。

特徴① とにかくプライドが高い

本作の略称"できしな"にちなんで、自分自身は結婚できないのではなくて結婚をしないだけと豪語する女性のことを「できしな女子」と呼ぶことにしましょう。

そんな「できしな女子」たちの特徴とはいったいどのようなものなのでしょうか?

みやびのセリフからその生態を分析してみましょう。

「周りからは自分で言うのもアレですけど、美人とか高値の花とかよく言われます。どうなのかな。自分ではよくわかりませんけど」

「今まで仕事でそれなりに稼いできましたし、誰かに養ってもらおうという発想はないかな」

「焦って婚活するほど困ってないの」

このセリフからわかるのは、まず自分自身に絶対的な自信があるということ。

それはつまり、自分は中途半端な男になびくような安い女ではない、という意思表示にもなっているわけです。

テキトーな男性と結婚してお茶を濁さないその姿勢は立派なのかもしれませんが、その思いが強すぎて自分自身の行動や恋愛観ががんじがらめになってしまっているのが、「できしな女子」の一つの特徴のようです。

こうなってしまうと、恋愛に対して意固地になり、いつか白馬に乗った王子さまが迎えに来てくれるかも...なんて平然と言い放つやや痛い女性となってしまう危険も。

特徴② 未婚を負い目に感じないようにしている

みやびの別のセリフ、

「結婚にはそんなに焦ってなくて、まぁそのときがきたらするのかな」

「フィーリングが合えば。子供も出来たら嬉しいですけどね。でも仕事やめて子育てとか私には無理かな」

からは、あくまでも自分は結婚に固執するタイプではない...と自分に言い聞かせていることがわかります。

男にがっつかずに、それでも恋愛を成就させられるような効率のいい女性を目指しており、最終的に素敵な男性が現れずに結婚が絶望的な状況になったとしても、

「私は男に媚びる生き方を選ばなかったかっこいい女性だ」

と逃げ道をつくってしまう。

これも「できしな女子」に多い思考回路の一つのようです。

こういったことを周囲に平然とうそぶいてしまうと、特に男性から、

「そんなこと言ってるから結婚できないんだよ」

と心の中で思われてしまうわけです。

強がりならやめるべし!"結婚できない"という事実を認める

前述のみやびの性格を一言でいうならば、非常に強がりだということ。

しかし、素直でなかったり、現実を受け入れなかったりしていると、それだけで婚期を遅らせてしまいます。

ここでは、"結婚しない"のではなく、"結婚できない"という事実を認める大事さについて考えましょう。

"しない"と強がることのデメリット

"できない"か"していないか"はとりあえず置いておいて、未婚の40代、50代男性とあなたがお酒を飲みに行ったとしましょう。

その際、話の流れであなたから相手の男性へ「どうして結婚しないんですか?」と聞いたとして、相手が「結婚できないんじゃなくてしないだけ」と答えたら、あなたは相手のことをどう思いますか?

モテすぎて女性遊びが辞められないようなタイプでない限りは、きっと「強がってんじゃないわよ」と思うことでしょう。

...そう、逆もしかりです。

男性側からしても、同じようなことを言っている女性に対しては「強がってるな」と思うものなのです。

例え相手があなたのことを「いいな」と思っていても、そんな言葉を聞かされると、「結婚したくないなら別にいいか」とあきらめる...いえ、呆れて離れていってしまう男性もいるでしょう。

反対に、「結婚したいんだけどできないんだよね。一体どうしたらいいのかな」と弱気になっている女性を見ると、男性は「自分が守ってあげられないものか」という庇護欲をそそられることも大いにあります。

強がったところであなた自身はプライドを保たれたと満足するかもしれませんが、その実はデメリットしか生んでいないことに気づきましょう。

現実を受け入れるためには...

では、今まで高いプライドがあり、結婚はいつかできるものと思い込んでいたような人は、どうやって現実を受け入れるべきなのでしょうか。

受け入れられない一つの要因には嫉妬があります。

同年代の友人はあらかた結婚してしまい、中には子どもが大きくなっている友達も増えていることでしょう。

そういった人たちに対して、現役で仕事をバリバリとこなしている「できしな女子」は「仕事で人生の楽しさを覚えられないなんてかわいそうな人たちだな」などという負け惜しみを思いがち。

こう思う時点で、現実を受け入れられてないのではないでしょうか。

友人の結婚や出産など家庭的幸せに対して心の底から祝福できる懐の広さを持って、初めて自分の置かれている立場に気づくことができ、その結果が素直さにもつながるはずです。

あからさまに開き直りすぎてもNG

自分の立場をわきまえるのは大事なことですが、開き直りすぎるのも、それはそれで周囲から"痛い女"認定されてしまうので注意が必要です。

例えば、「どうせ私は一生結婚できない負け組女よ」などという自暴自棄的自己評価は、それだけで男性を遠ざけてしまいます。

または、結婚するために必死になりすぎている女性も、同じく周りから痛々しく映ってしまう危険性があります。

友人に顔を合わすたびに、「いい人いたらすぐに紹介してね」などとお願いして鼻息を荒げていると、友人も「ヘタな人を紹介したら自分まで恨まれてしまいそう」と考え、紹介話をするにも腰が引けてしまうかもしれません。

あくまでもナチュラルな姿勢で、"恋はしたいけどなかなか縁がない女"を演じていれば、異性からも同性からも、「結婚できないあわれな女」というレッテルを張られなくてすむのではないでしょうか。

自分自身がそうかも...!?"結婚できない女"の特徴と理由

「できしな女子」の特徴には、やたらとプライドが高いこと、結婚できないことを負い目に感じていないことなどが挙げられることは、ドラマ「私 結婚できないんじゃなくて、しないんです」のみやびを例にすでに紹介しましたが、ここではもう少し「できしな女子」の特徴について掘り下げてみたいと思います。

能力が高く、自立心が強い

まず結婚できない大きな要因として考えられるのが、自立心が強いということ。

経済的にも精神的にも男に頼りたくないという気持ちを持っており、それ故に一人でいることに抵抗を覚えない性分のようです。

いい大学を出て、いい会社に勤めて社会的に認められている女性にこの傾向が強く、働いていても女性であることにハンディを感じていないため、男性に守ってもらおうという気持ちが毛頭ないのかもしれません。

もしも結婚するのであれば、自身を上回るようなスペックの男性を期待しているだけに、理想が高く、そのお眼鏡にかなわない男性を見下すことも。

女子会でのトーク内容も、男性の不甲斐なさを指摘するようなものが多くなるため、男性に対してますます媚びたくないという気持ちが強くなってしまうのかもしれません。

そのような心持ちは相対した男性にも直感で伝わってしまうため、さらに寄ってくる男性は少なくなってしまうのでしょう。

未婚の原因を外的要因にしがち

現実を受け入れられていないことに近いですが、何が起こっても自分の落ち度とは思わずにすぐに他人や環境のせいにしてしまう女性は、結婚にこぎつけられる確率が低くなっているのかもしれません。

責任転嫁するクセを持っていると、恋愛において自身のウィークポイントを挽回しようという謙虚な姿勢を失ってしまうので、男性から好印象を持たれづらくなりますし、言い訳ばかりしている人間性が容姿や表情にも表れてしまって、ネガティブな印象を与えてしまいます。

挙句、自分が結婚できないことを、「いい男が周りにいない」なんて言っているようでは、性格に難があると思われても致し方ないでしょう。

趣味が充実しすぎている

趣味が充実しすぎている

一方、仕事だけでなく、オフの日の過ごし方が充実しすぎているのも考えもの。

平日は仕事で忙しくあまり異性と交流する暇がないのに、休日までも趣味に時間を費やしていれば、当然出会う機会も少なくなります。

また、趣味に熱中しすぎると、「男の人に時間とお金を使うのがもったいないな」という思考が生まれてしまうため、恋をするうえでの障害となるでしょう。

趣味を通じて異性と知り合えることもありますので、全ての趣味が婚活の邪魔になるわけではありませんが、インドア系で、それでいて一人で完結できてしまうような趣味ですと、さらに男性との縁が遠ざかってしまうのかも。

趣味に没頭することは決して悪いことではないですが、それも自身の年齢と結婚をしたい気持ちと相談しつつ時間を費やすべきでしょう。

他人に対して興味が薄い

決してコミュニケーションが苦手なわけでなくとも、ある種の唯我独尊的な気質を持ち合わせている女性も要注意。

雑談でも他人の話していることに関心を持たずに自分の話をするときだけテンションが上がるようだと、男女問わず人との距離を縮めることは難しくなってしまいます。ですから、自分以外の人の言っていることや行動にもっと注視する(興味を持つ)ことが重要なのではないでしょうか。

他人への関心が薄いということは、一歩間違えれば"自己中"と捉えられる可能性があります。

心の中でどのように思っていても大丈夫ですが、それが態度や表情に出ないように気を付けたほうがいいかもしれません。

我が強く自分の意見を持ちすぎている

我が強く自分の意見を持ちすぎている

結婚とは、言ってしまえば他人との共同生活です。

特にキャリアウーマンとしてバリバリ働くかたは、プライドが高く、自分の意見こそが正しいと思ってしまう人も中にはいるでしょう。

ですが、人の意見にも耳を貸すように意識していないと、男性から「一緒にいて疲れそうな人だな」と判断されてしまう可能性もあるので注意しましょう。

不安なら...脱"結婚できない女"!自己改革しちゃおう

"結婚できない女"の特徴に当てはまっていても当てはまっていなくても、"結婚できない女"というレッテルから解き放たれたいのであれば、自己改革は必須です。

では、どのような自己改革をすれば結婚へと近づけるのでしょうか。

下記の内容を参考に自分を変えてみては?

アクティブな趣味をつくる

先ほど、趣味に懲りすぎてしまうとそれだけで恋愛の障害になると述べましたが、反対に趣味がなさすぎても、生活にメリハリが出ないので、自身の艶を失って恋をする体勢ではなくなってしまいます。

ですから、何かしらの趣味を持っておいた方がいい側面もあります。

もしも、「私は無趣味でつまらない女だな」と卑下しているようであれば、無理やりにでも趣味をつくってしまうことをおすすめします。

ではどんな趣味がいいのでしょうか。

まず、こちらも前述しましたが、インドア系、一人で完結しちゃう系の趣味はNG。

どうせ始めるのであれば、スポーツジム通いや男性もいる料理教室など、異性との出会いが期待できるものにすべきです。

割合的に女性の方が多い環境でも、新たな同性の友人をつくることで、男性を紹介してもらえるきっかけにもなるので、通い詰める場所の男女比に関してはそこまでこだわらなくてもいいはず。

あとは明るい表情で積極的に周囲とコミュニケーションを取ることを心掛ければ、自然と運気は上がってくることでしょう。

理想の男性像を一度リセット

男性を採点する際、減点方式になっているかたも多いと思います。

そうやって減点方式によって男性をジャッジしていると、「普通の男性」というのが顔、収入、性格、身長などなど減点されるべき要素を持っていない(もしくは減点されるとしてもさほど大きな欠点になっていない)、要するに"欠点がない人"を指すことになってしまいます。

しかし、そんな欠点のない人でしたらとっくに他の女性とカップルになっていますし、もし独身、フリーで目の前に現れたからといって、都合よく自分に恋してくれる保証はどこにもありません。

ですから、あなたの理想のタイプという幻想を一度リセットしてみましょう。「こういう人と結婚したい」といった願望を無にして、フラットな視点で異性を見られるように意識してみましょう。

もちろん妥協をすすめるわけではありませんが、自分の中で作り上げてしまった結婚像というものを一度見直すことも大事なのです。

とりあえず恋人をつくる

とりあえず恋人をつくる

そして何といっても大事なのが、"とりあえず"恋人をつくろうという姿勢。

その姿勢を持っていないと、交際するにしても、結婚など先のことを考えて男性を厳しく値踏みしてしまい、恋仲にまで発展する可能性を自ら遮断してしまうこともあるためです。

少しでもいい人がいたらとりあえず付き合ってみようかな、といったと気軽&寛大な気持ちで男性と接するようになればポジティブなオーラが出て、恋愛においてプラスに働くのではないでしょうか。

血眼になって恋愛対象となる男性を探すのではなく、遊べる男友達を増やしに行くくらい気軽な感覚で合コンなどにも積極的に参加してみるといいのではないでしょうか。

また、連絡を取れば一緒にゴハンに行ってくれる、飲みに付き合ってくれる。そういった男性を何人か抱えておくことで、外見も雰囲気も女っぽさを保てることができるはずです。

理想の人を探して、もし見つかったらマシンガンのごときアプローチをするよりも、気軽な距離感の男性が複数人いた方が、恋愛に発展する可能性が高いと言えるでしょう。

婚活にプライドは不要、謙虚に一からスタートを♪

それなりの年齢になっても結婚をしていない女性の中には、ついつい強がってしまう人も少なくないでしょう。

しかし、そのようなプライドは婚活には邪魔でしかありません。

もし自分が「できしな女子」に当てはまっているのであれば、結婚や男性に対して認識を改めて、謙虚に恋愛を楽しむつもりで日々の生活を送ってみると活路が開けるのではないでしょうか!

(TEXT=Michiko Shinomiya)