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攻略法や結婚生活シミュレートまで!【結婚できない男】との恋愛マニュアル
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攻略法や結婚生活シミュレートまで!【結婚できない男】との恋愛マニュアル

容姿は悪くなく。決してダサくもない。

しっかりと仕事をしていて会社ではそれなりの立場を築き、お金もそれなりに持っている。

それなのに"なぜか"「結婚できない男」が近年増えているそうです。

30~50代で、一人暮らしをして経済的にもしっかり独立している独身男性のことを、"ソロ男"とも呼ぶこともあるそうですが、結婚できないからといって、全員が男性として魅力がないわけではないんです。

そのため、そんな「結婚できない男」に思いを寄せてしまうかたもいるかもしれませんね。

もしそうなったとき、もしくはもうすでに恋に落ちてしまっているかたのために、「結婚できない男」との恋愛マニュアルをご紹介しましょう!

ドラマ「結婚できない男」から学ぼう

「結婚できない男」が具体的に、どんな男性なのかを知りたいときに、2006年に放送されたフジテレビ系ドラマ「結婚できない男」に登場する桑野信介(演:阿部寛さん)をイメージするといいかもしれません。

この桑野信介という人物から、「結婚できない男」について学びましょう。

主人公・桑野信介の人物像

ルックスもなかなかよく、高学歴、さらに建築家として成功を収めて高級マンションに住むのがこのドラマの主人公、桑野信介。

「高身長」「高学歴」「高収入」のいわゆる"三高"で、しかも家事も完璧。

普通に考えれば女性と素敵な恋愛をして幸せな家庭を築いていてもおかしくないステータスの持ち主ですが、信介は40歳の独身。

なぜ結婚ができないのかと言うと、カレが非常に偏屈な性格の持ち主で、その強情さ、協調性の乏しさから、他者とたびたび衝突してしまうタイプだということが大きな原因の一つとして作中では描かれています。

それどころか、"結婚は妻、子供、住宅ローンの三大不良債権を背負わされるデメリットしかないものだ"...といった偏った意見を持っているほど。

女性に興味がないわけではありませんが、とにかく独身でいることに何の負い目も感じておらず、結婚ができないのではなく、好き好んでしないと周囲に言い張っています。

現実にもこういった考えを持っている男性は、こと現代において、そうは珍しくないのではないでしょうか。

ドラマ版はいったいどんな結末?

ある日、腹痛で病院に運ばれたことをきっかけに、信介は女医の夏美(演:夏川結衣さん)と出会います。

当初はお互いを恋愛対象とはまるで見ていなかった二人でしたが、偶然だったり、仕事関連であったりと何度も顔を合わせてはいがみ合いを繰り返していくうちに、徐々にお互いのことを知るようになっていきます。

そして、最終回では不器用ながらも信介は夏美に愛を告白。

...ですが、告白しておきながら、「自分が自分の大事な人と住む家のイメージがわかない」と言い、再び喧嘩が勃発。

そんな結末なので、結婚をする描写まではなかったものの、偏屈な「結婚不適合者」が少しずつ折れて、女性を好きになっていく様を、コミカルなストーリーと魅力的なキャラクターたちを軸に描かれています。

ドラマから学ぶ「結婚できない男」の生態

やはりドラマですので、現実世界の「結婚できない男」と完全にリンクして考えることは難しいかもしれません。けれど、結婚できないような、ある種変わった感性やこだわりを持っている人の心の開き方がドラマを通じて見て取れるのではないでしょうか。

「結婚できない男」の特徴や考え方がよく分析されて、信介というキャラクターに反映されていますので、カレらの生態をもっと詳しく知りたい女性は、ぜひDVDなどでご鑑賞ください。

現実にも意外といる!?「結婚できない男」の特徴

さて、ドラマの話はさておいて、現実にいる「結婚できない男」とはいったいどのような男性なのでしょうか。

例えば、容姿が明らかにまずいだけでなく、清潔感もなく、多くの女性が生理的に受け付けないような男性。または、ろくに仕事もせずにフラフラと生活し、いい年をして実現がほぼ不可能な夢を追っているような男性。

そんな、わかりやすい「結婚できない男」ももちろんいるのでしょうが、そういった人々ばかりでもありません。それこそ、前述の桑野信介のように、顔よし、収入よし、家事もできるといった"高物件"の男性でも例外ではないのです。

結婚していてもおかしくないのに、「結婚できない男」。

そんな人物の特徴を挙げてみましょう。

こだわりが強すぎる

生活習慣にしろ趣味にしろ、「こうでなければいけない!」という確固たるこだわりを持っており、これを譲ることができないのが「結婚できない男」の特徴の一つ。

例えば、録画したテレビ番組は必ず1.5倍速で視聴するとか、エアコンは自分の設定した温度じゃないと気がすまないとか、そういった他人に譲ることができない細かな生活習慣をたくさん持っているがために、同棲した経験があったとしても「この人とは一緒に住むことはできない」と女性に逃げられてしまった過去がある。

もしくは、趣味の分野でもマニアックなこだわり、悪い意味で"自分の趣向"を強く持ちすぎていて、女性が好きな映画や音楽に対してウンチクを垂れながらバカにしてしまう。

一緒に映画デートにいって面白かったと思っていたとしても、素直に「面白い」と言えず、とりあえず否定から入るため、女性から「面倒くさい男だ」と認定され、次のデートにつながらない。

このように、相手がどう思うかよりもまず自分を貫こうとしてしまうため、女性側が"居心地が悪い"と感じてしまい、交際までいたったとしても結婚には及ばないようなことが、「結婚できない男」にはよくありそうです。

理想を追い求めすぎている

次に考えられるのが、女性に対しての理想が高すぎるパターンや過去に付き合っていた大好きだった女性の幻想を追っているパターンです。

「自分がそこそこのステータスを持っているのだから、相手もそれ相応じゃないと認めない」

というだけならまだしも、自分をやたらと過大評価していて、きれいで性格がよく料理も上手で自分のことを誰よりも愛してくれて...といったような身の丈に合っていない女性を求めているがために、結婚はおろか、お付き合いすることさえ叶わないような男性は、意外と多いのではないでしょうか。

「この年齢まで粘って結婚してこなかったのだから、やはり妥協はしたくない」

そんな謎のこだわりを持っているばかりに、「結婚できない男」になってしまっているかたも少なくないはず。

基本的に自己中な性格

そして、やはり結婚できない大きな要因として"自己中心的"な考え方の持ち主であることが挙げられます。

「こだわりが強すぎる」の項目で紹介したことと通ずるところがありますが、デートでも日常生活でも自分のことが優先で、相手に対して思いやりが少ないために、偏屈だと判断されてしまうことも。

また、自己中だということは、裏を返せば自分自身を客観視できていないという場合もあります。

高嶺の花の女性を追い求める傾向があることからもわかるように、こういった男性は自己分析をするのが苦手。

いえ、自己分析自体はできるのですが、客観的立場に立っての自己分析をする習慣がないため、ポジティブにしろネガティブにしろ「自分はこうだ!」と決めつけているきらいがあります。

そういった性質が女性を遠ざけているにもかかわらず、自分に非がない、むしろ、結婚自体が非合理的なもの、と思い込んで自己正当化しているわけです。

趣味が多すぎる

趣味が多すぎる男性

もう一つの要素として考えられるのが、趣味の多さです。

一人で生活を送る時間が長かっただけに、一般的な家庭持ちの男性などに比べて多趣味で、それに費やす時間も多い。

元来こだわりの強い性分なだけに、ハマりはじめるとそれしか見られなくなる凝り性で、仕事以外の生活の大部分をそういった趣味に費やすソロ男も少なくありません。

とすると、やはり女性のためにお金と時間を使うのが無駄...という心理に陥ってしまうようで、そういったことも結婚を遠ざけている要因になっているようです。

そして、カレらはこう思うのです。

「自分には趣味があるから女なんていらない」と。

環境的に異性との出会いがない

そしてダメ押しなのが、出会いの少なさ。

自ら出会いを求めて異性との社交場に繰り出さないから当然といえば当然なのですが、もし適当な女性がいたとしても、前述の通り、「自分は結婚に縁がない」「結婚なんてしても自分にとってメリットはない」という決めつけから異性を遠ざけてしまい、訪れている出会いの機会を逸していることも十分にあります。

そんな気構えで生活を送っていれば、恋愛や結婚に発展などするはずがないのですが、当の本人が気にかけていないのですからどうしようもありません。

――以上が、「結婚できない男」の主な特徴です。

あなたのまわりにいる未婚男性も、上記いずれかに当てはまっているのではないでしょうか。

「結婚できない男」を好きになった場合の攻略法

しかし、このような面倒な男性に、なぜか惚れてしまうこともあるかもしれません。

そんなときのために、「結婚できない男」の攻略法をお教えしておきましょう。

根気強くアプローチ

カレらは「結婚はしない」と豪語しているものの、その意志はそこまで固くはなく、状況によっていくらでも考え方を変える場合が多々あります。

なにせ、"結婚できない"ことを"結婚しない"に置き換えて自分に言い聞かせているだけなのですから。

ということは、女性からアプローチを仕掛ければ、「偏屈な自分を受け入れてくれる女性が現れた」とある種の感動を覚え、心を開いてくれる可能性は大です。

もちろん、最初は拒絶に近い対応をされることもあるでしょう。

だからといって、「ああ...私なんてどうせ相手にされないんだな」と引き下がってはあきらめが早すぎです。

カレらのそのような態度は一種の照れ隠し。

例え素っ気ない態度をされたとしても、「そういうものだ」くらいに気楽に考えて、何ヶ月プラン、長ければ数年プランで徐々に打ち解けていくべきです。

カレらが好む女性のタイプ

結婚できない男が好む女性のタイプ

しかし、根気強くアプローチというのは、ベタベタして誘惑したり、頻繁に連絡を取って大好きアピールをすることではありません...!

なぜかというと、「結婚できない男」たちの多くは、そういった女性を自分の生活テリトリーに入ってくる"面倒な女"と思ってしまうからです。

では、カレらはどんな女性が好みなのでしょうか。

それは、自分と似たような性質を持っている女性です!

仕事に意識高く臨み、生活的にも人格的にも自立しており、他人のプライバシーに干渉をしてこない。

そんなタイプの女性が現れれば、カレらも"結婚=自分の自由にできる時間が減る"といった固定観念を改めることができて、

「この人となら一緒になってもやっていけるかも」

と思い始めてくれるかもしれません。

具体的な攻略テクニック

「しつこく連絡しない」

「相手の生活を侵さない」

という前提を守りつつ、どのように接近すればカレら"ソロ男"の心を開かせることができるのでしょうか?

まず、トーク内容として、俗世間の女性が盛り上がりそうな惚れた腫れたの恋愛話はNGです。

雑談でいきなり恋愛をテーマにした話をしてしまうと、ソロ男から、

「この子は恋愛体質の女性なのかな。面倒くさそうだな」

と思われてしまい、門前払いをくらってしまう可能性も。

初期の会話内容として無難なのは、やはり仕事の話でしょう。

いかに仕事を生きがいにしているかを熱っぽく語ることで、カレらは「もしかして自分と同属?」と思ってくれるかもしれません。

同じような理由で、趣味の話で意気投合するのは、「結婚できない男」が相手でも有効です。

しかし、カレらはこだわりが強いだけに趣味の話もディープになりがち。

ついていける分野の話であれば、相手の知識を引き出させるように相槌を打ち、ときには自分の意見や考え方を伝えて、あえてそれに対して否定的な意見や反論を述べさせます。

ここで大事なのは、その反論に対して、ムキになってさらに反論をかぶせないこと。

つまり、言いたいことは言わせてしまうのです。

そうすることで、相手は勝手に「この人と話していると話が盛り上がるな、楽しいな」と思ってくれるというわけ。

また、ついていけない分野の話でも、できるだけ興味を持ったフリをして、ウンチクを話させる。

すると、カレらは当然得意になりますので、そうしたら「すごい!色々知ってるんだね」や「そんなことどこで知るの?憧れちゃうな」などと感心して見せればOK。

カレら特有の自尊心を愛でてあげることが、攻略の鍵になることは間違いないようです。

不満噴出は想定すべし!「結婚できない男」との結婚心得

そんなこんなで二人の仲は親密になり、晴れて交際、さらには結婚にいたったとしましょう。

ですが、これでハッピーエンドとならないのが、「結婚できない男」と結婚してしまうということ。

ドラマ「結婚できない男」では、結婚後の生活について描かれてはいませんが、その後、ふたりには困難な出来事が日々起こることは容易に想像ができます。

それは、現実世界でも一緒で、夫婦生活には様々なトラブルに直面することは必至といえます。

ここでは、その際の心得について触れておきましょう。

互いのプライベートは尊重する

理想論を言えば、夫婦であるならお互いのことは全て知り尽くしていた方がよく、そこまでいかなくても、一蓮托生の意識のなかで共同生活を送っていくべきです。

ですが、勝手気ままに生きてきたソロ男という生き物は、結婚したからといって、急に誰かのために生きるようにはなかなかなれないようです。

すると、夫婦生活で起こり得るのが、家庭内でも個人行動を重んじたがるということ。

銀行口座は別々、休日も別行動、夫婦なのにお互いをあまり干渉しない、なんて生活になり得ます。

「これでは何のために結婚したんだ...!」と、女性の立場からでは嘆きたくもなるでしょう。

しかし、ここで不満をぶちまけて、自分が理想としたライフスタイルを相手に強要すれば、「ほら見たことか、結婚はやっぱり面倒くさい」と相手はうんざりして、家庭不和を助長してしまうことも...。

そうなると、早期離婚なんてことにもなりかねません。

子どもができれば、カレらの意識が変わることも期待できるので、まずは相手に合わせた結婚生活を送ってみるといいのではないでしょうか。

絶えない夫婦喧嘩も想定しておく

絶えない夫婦喧嘩も想定しておく

「自分の考えこそ絶対的に尊いもの」

そういった考え方を持つソロ男は多く、相手の女性に対してもその価値観を強いてきます。

恋人同士の関係ならまだ我慢できたとしても、夫婦となってみるとやはり不満が募っていき、その思いをぶつけたことから口喧嘩に発展。

そしてそんなことが四六時中起こる...なんてことは「結婚できない男」と結婚すれば、当然想定される事態です。

ですが、喧嘩を避けるために相手の価値観に合わせる必要はまったくなく、話半分に「はいはい、また始まった」くらいの寛容な心で聞き流せば問題ないでしょう。

多くのソロ男は精神的に幼いところがあるので、こちらが大人になってあげる。

そう思い込めば、あやしているような気持ちになって、ストレスもたまらないのでは?

「結婚できない男」とも恋愛もできるし結婚もできる!

「結婚できない男」というのは、恋愛はまだしも、結婚をするとなると、色々と面倒くさい性質の男性であることは間違いありませんが、カレらにしか持ちえない魅力も大いにあります。

多少、一般常識から外れていてもあまり気にせず、マイペースにアタックをしていけば、それはきっと恋愛に発展するでしょうし、二人で一緒に幸せを掴むことも可能です。

「結婚できない男」は幸せになれない男ではない、ということを女性側も忘れないようにしましょう。

(TEXT=Muneharu Seisuiji)