恋愛コラム

待ち合わせは、中間地点のハワイで 【国際恋愛インタビューVol.4】
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待ち合わせは、中間地点のハワイで 【国際恋愛インタビューVol.4】

今回は、アメリカ人男性と婚約中の日本人女性に、アメリカの恋愛事情について話していただきました。

Hさん
20代・女性|出身国:日本
アメリカ人男性と婚約中

―今の彼と知り合ったきっかけを教えてください。

私がアメリカに留学していた頃、友人を通して知り合いました。私が一人でワシントンDCに行くことになったとき、アメリカ人の女友達が「彼女は一人だし車も持ってないから、案内してあげて!」と現地在住の友達に頼んでくれて、それが彼だったんです。Facebookでコンタクトを取って、ワシントンDCで初めて彼に会いました。留学中につきあい始めて、私はもう日本に戻ってきて働いているので、遠距離恋愛になって3年経ちます。

―3年! 離れていてもうまくいく秘訣を教えてください!

「愛してる」「淋しい」「これを不満に思う」とか、きちんと伝え合うので、「この人何考えてるんだろ?」っていうことがないんです。お互いマメなんですね。LINEとスカイプで週2,3回は必ず話しています。あと、月イチで手紙を送りあっています。あえて、手紙。

―手紙、いいですね~。直筆の文字だと、温かみが違いますね。
会う頻度はどのくらいですか? 海を隔てているとなかなか難しいでしょう?

年に2回、行ったり来たりですね。この間はハワイで待ち合わせしました、中間地点なので(笑)あと、クリスマスは向こうでは家族で過ごすものなので、お邪魔させていただいたりしています。

―今の彼とつきあっていて、どんなことがよかったですか?

自分の視野が広がったことです。お互いに考え方が違うので、どんなことでも理解しようと寛容になりました。彼はクリスチャンなので、家族をとても大切にするんですね。......例えば日本では、ある程度の年齢になると親とあまり仲が良すぎるのは恥ずかしくなる風潮がありますけど、こういう考え方もあるんだ! っていう発見がたくさんあります。宗教や哲学の話ができるので、いろいろと勉強にもなります。あと、彼との会話は英語なので、好きな人と一生懸命コミュニケーションをとろうとする分、語学力が上がったことですね!

―それは確かに嬉しい効果ですよね! では、逆に悪かったことはありますか?

私はケンカになるのが怖くて、何かを言われても言い返さないでいたりするんですけど、彼が言うには「思ってることがあるのに言わないのは僕に対して失礼なこと。きちんと感情をさらけ出してほしい」って。それは恋愛だけじゃなくて授業中でも、「意見を言わないのは意見がないのと同じで、出席にはカウントしない」って言われるほどで、日本の「暗黙の了解」とか「以心伝心」に慣れた私にはそれが難しかったです。

―なるほど......。ほかに、文化の違いを感じることはありますか?

アメリカでは専業主婦っていう発想がなくて、女性にもキャリアが求められます。彼も私には仕事で成功してほしいから、いろいろ支援するよ! と言ってくれています。

それにアメリカの女性はすごく強いので、日本女性のやさしさ、気配りには驚くみたいですよ。酔っぱらってる人がいたら、「お水飲む?」とか聞くのは日本では何でもないことですけど、「君は天使か!?」って、それだけで感激されました(笑)

―今まで何人かの方にお話を伺いましたが、日本人女性のやさしさ、気配りの細やかさが外国人に高く評価されるというのは共通の認識みたいですね。
日本人のパートナーと比べて違う点はありますか?

家事の比率が五分五分なんです!......というより7割くらいは彼がやってくれます。うちは父が亭主関白タイプでほとんど母が家事をやっていたので、最初はびっくりしました。朝起きたら彼がもう朝ご飯を作っていたり、掃除してると手伝ってくれたり。彼のご両親の家に遊びに行ったときも、お父さんがお皿を洗ってたんですよ。女性が働いてるのが当たり前なので、家事も半分ずつで、どっちかが負担するものじゃないっていう考え方なんだろうなって実感しました。

―男性側にも「やってあげてる」っていう気持ちはないんでしょうね。それが当たり前、っていう感じで。
出身国が違うからこそ気をつけていることはありますか?

私は信仰を持っていないので、クリスチャンである彼の考え方を否定しないようにしています。例えば彼は、......ちょっと恥ずかしいんですが、私と結婚できるように毎日お祈りしてくれているみたいで(インタビュアー女子2人、ここで色めきたつ)、信仰のない私たちはそういうことしないですけど、彼が信じてそうしているんだと思うので。

それに彼は、海外で揶揄されがちな日本の文化......例えば奇抜なマンガとかアイドルとか、そういうものに対する偏見はないと思います。こういうのも面白いね、って。

―では最後に......オリンピックではどちらの国を応援しますか?

私はやっぱり日本です! でも前に、アメリカvs.日本の女子サッカーの試合があって、彼はなぜか日本を応援していました。アメリカ人に比べて体の小さな日本人女性たちががんばっているのを見て応援したくなったみたいです。そしたら日本が勝っちゃいました(笑)

明るくはきはきした受け答えが印象的なHさん。結婚後は彼のいるアメリカで暮らす予定なのだそうです。今は社会人2年目、でも日本でのお仕事を辞めることになっても、向こうでのキャリアを築いていくには彼と二人三脚で心強いですね。いつまでもお幸せに!