「一緒にいて落ち着く相手」は結婚相手に最適! その理由は?
「結婚相手に求めるもの」は、人それぞれまったく異なります。
ただ、「一緒にいて落ち着く相手と結婚したい」と考える人はとても多いもの。
恋人関係のときは、ドキドキさせてくれる相手を選んでいたのに、結婚相手に選んだのは落ち着いた優しい人だった......という人も多いはず。
その理由はいったいどこにあるのでしょうか?
口げんかの少ない相手が結婚生活を幸せに導く
「ドキドキさせてくれて、刺激的な恋愛を楽しませてくれる相手」と、「一緒にいると落ち着いて、穏やかな気持ちになれる相手」のどちらがパートナーとしてふさわしいか、というのは、しばしば議論になります。
もちろん人それぞれで考え方があるのですが、アメリカの心理学者の研究で、「結婚の満足度は、性行為の回数から口げんかの数を引いた数字によって求められる」ということが明らかになりました。
口げんかの数が少ないほどその結婚生活は幸せで長続きするという、ある意味当たり前の結論ではありますね。
ハラハラドキドキ、刺激的な恋を楽しませてくれる相手は、「恋人」としては魅力的です。ただ、結婚相手として考えた時、この「刺激」が口げんかにつながり、幸福度を下げてしまう可能性もあります。
このようなことからも、結婚相手として、「一緒にいて落ち着く相手、優しい気持ちになれる相手」が求められることが分かります。
また、明治安田生活福祉研究所が2014年に3616人を対象としてとったデータでも、「男性は女性に優しさを求め、女性は男性に価値観の一致を求める」という結果が出ています。
男性の78.4パーセントが「女性の優しさ」に価値を見出し、女性の90.4パーセントが「価値観があうこと」重要視しています。それに対して、「行動力がある」をあげた人は、男性ではわずか43パーセントでした。女性の場合は「価値観の一致」とほぼ等しい値が出ていますが、それでも90パーセントを越えていません。
決断力や、恋が与える刺激よりも、「一緒にいて落ち着く」「優しい人」が求められているということが、ここからも分かります。
「一緒にいて落ち着く」と思われる人はこんな人
では、どんな人が、「一緒にいて落ち着く」と思われているのでしょうか。
まず、嘘をつかないこと。
誠実な人柄であることは、相手の心を落ち着かせ、信頼を得るための絶対条件だと言えます。自分の不利になることであっても素直に口にしたり、つまらない見栄を張らずに素直に接することのできたりする人は、男女問わずに魅力的です。
また、男女ともに、「結婚する相手に求めることは、浮気をしないこと」と答える層が非常に多いことにもこれは関係しています。浮気というのは、言ってみれば、恋愛関係におけるとても大きな嘘であり、裏切り行為のうちの1つです。
一度「浮気」というかたちで嘘をついてしまえばその信頼が回復するまでには非常に長い時間がかかります。
また、それ以外の細かい嘘も、蓄積していけば信頼を失うことに繋がります。自然体でいながら、人に気遣いができる人もとても魅力的に見えます。
「人を気遣おう」「人に優しくしよう」と意識して行動ができるのももちろんすばらしいことですが、あまりにもそれを意識すると嘘っぽく見えてしまいます。また、何よりも疲れてしまいます。
しかし、自然体で人に優しくできる人、気遣いができる人は、常に愛されます。
「人に優しくすること」は、とても難しいことです。
人間は、自分がされたことよりも自分がしたことの方を覚えているという性質があり、ついつい「自分ばっかりやってあげている!」と考えてしまいがちです。そういうときは、「人に優しくしてもらったこと」を意識して思い出すとよいでしょう。
自分が受けたたくさんの優しさを、他の人にも分けたいと考える気持ちは、きっとあなたを、「一緒にいて落ち着く人」にしてくれるはずです。