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【早稲田大学教授・恋愛学者 森川友義さんが教える!】高スペック男性と付き合う方法
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【早稲田大学教授・恋愛学者 森川友義さんが教える!】高スペック男性と付き合う方法

結婚願望のある女性を応援すべく、早稲田大学教授で日本初の授業『恋愛学入門』が人気を博す森川友義さんにインタビュー!

≪"婚活市場の現実"と"婚活を効率的に進める方法"≫

≪自分より高スペック男性と付き合う方法≫

この2テーマについてのお話を伺いました。

【恋愛学者・森川友義さんが教える!】"婚活市場の現実"と"婚活を効率的に進める方法"

【恋愛学者・森川友義さんが教える!】

1日でも早く本気の婚活を始めた方がいい理由

――さっそくですが"婚活市場の現実"をお教えください。

森川氏「女性の生殖力は19歳から20歳がピークで、この時期が男性から見てその女性の魅力が最大限に引き出されている時期と言えます。また、結婚相手と出会った年齢についての調査によると、女性が夫を見つける年齢は22歳がピークというデータもあります。

 つまり、20代前半をピークに女性の魅力は下がっていくと考えられるんですね。本格的に婚活を始めるのは20代中盤から後半に差しかかってからという方が多いでしょうが、厳しいことを言うなら、自分のポテンシャルでMAX高値の男性と結婚しようとするならば、それではもう遅いんです」

――手厳しい...!では20代後半や30代になるまで婚活をしてこなかった女性は、どうすればいいのでしょうか?

森川氏「1日でも早く婚活をスタートさせることです。仮に20歳が魅力のピークだとして、そこから年々魅力は下がっていくわけですが、逆に考えれば"今の自分"は"1年後の自分"より市場価値が高いことになりますからね」

――なるほど。ということは"1年後の自分"は"2年後の自分"より、"2年後の自分"は"3年後の自分"より市場価値が高いわけですね。

森川氏「ただ、20代後半や30代から婚活を始める女性が気をつけなければいけないことがあります。それは"過去の栄光"に捉われないようにすること。たとえば22歳のときに年収700万円のイケメンと付き合っていた女性が、30歳から婚活を始めて同条件の男性と結婚できる確率はかなり低いと言わざるをえません。

 自身の市場価値が下がっているためですが、それを自覚することはなかなか難しいんです。22歳のときのカレシと別れた理由が、『もっと良い男性が現れるはずだから』だったとしたら、なおさらです。その年収700万円イケメンよりもスペックが劣る男性と付き合うことは"妥協"と考えてしまうでしょうからね」

婚活は就活と一緒、何人にも同時アプローチは◎

――では、森川教授が考える婚活を効率的に進める方法とは?

「全国の20代、30代の女性を対象に行ったある調査によると、"1年間で新たに出会う男性の人数"は全国平均で約5人という結果でした。ですが、その出会った男性の中で素敵だなと好意を抱くような相手は10人に1人程度という調査結果も出ているんです。つまり、2年に1度しか好きになれるような相手に出会えていないというわけですね。

 さらに言うなら、その相手の男性がこちらに好意を抱いてくれるかどうかは別問題。相思相愛の"白馬の王子様"との出会いをただ待っているだけでは、何年も何年も無駄に過ごしてしまう可能性も高いということです。ですから、婚活を効率的に進めたいのであれば"一本釣り"狙いではなく、同時期に複数の男性を狙っていく"投網漁"の方が絶対にいいんですよ」

――複数の男性に同時にアプローチしていくべきだと?

「倫理的な抵抗はあるかもしれませんが、私はその方がいいと思います。要は就活と一緒なんです。自分という"商品"を企業に売り込むのが就職活動ですが、第一志望が落ちたら、第二志望、第二志望が落ちたら第三志望...なんて具合に、律儀に1社1社受ける人なんていないでしょう?何十社と一気にエントリーして、同時期に何社もの面接を受けていることもあるはず。そして、どこの会社の面接でも『御社が第一志望です』という顔をしますよね。

 就活も婚活も自分の人生をより豊かにするための活動であることは一緒。ですから、より良い会社に入るためにするその就活のスタンスは、より良い夫を捕まえるための婚活に踏襲してもOKというわけです」

【恋愛学者・森川友義さんが教える!】自分より高スペック男性と付き合う方法

【恋愛学者・森川友義さんが教える!】自分より高スペック男性と付き合う方法

――"婚活市場の現実"は厳しいお話でしたが、それでも少しでも理想に近い男性と結婚するため、ここでは"自分より魅力的な男性"="高スペック男性"と付き合うための10ヶ条をお教えいただきます!

①失恋直後のターゲットを狙う

森川氏「失恋した直後の男性は、『俺はダメな男だ』と自己評価を落とすもの。一時的にお買い得(特売)状態になっていますので、やさしい言葉をかけたりすれば高スペック男性の気持ちを掴めることも。同様に、ターゲットの男性が仕事で失敗したり落ち込んでいたりするときも狙い目ですね」

②自分の「売りどき」を見誤らない

森川氏「先述したように、女性が夫を見つける年齢は22歳がピーク。この"ピーク"="モテ期"を過ぎると、女性は年々、市場価値が下落してしまいます。ですから、22歳を過ぎているならば、少しでも早めに婚活を始めるのがベターです」

③出会う場所に気を付ける

森川氏「結婚をするカップルの10組中3組は職場結婚というデータがあります。また、学生時代に出会っている男性や、友人の紹介をきっかけに結婚するパターンも近年増えています。ですから、職場や学校といった出会いのポイントでしっかりと意識的に結婚相手探しをしましょう」

④買い手市場に参入する

森川氏「需要のアンバランスが生じている市場に参入すること。たとえば、就職・転職活動をする際には男性比率が高い会社を積極的に受けたり、同じく男性比率が高い社会人サークルに入ったりするのはいいでしょうね。こういった男性ばかりのコミュニティーに入れば、それほど魅力度の高くない女性でも希少というだけで価値が暴騰する場合もあるんです」

⑤売り手市場から撤退する

森川氏「逆に女性比率が高い職場やサークルでの婚活は避けましょう。売り手市場にいる男性は普段から実力以上にモテるため、自分の婚活市場における価値を過大評価している可能性が高いですしね」

⑥たくさんの恋愛市場に参入する

森川氏「職場に男性が多いからといって、そこだけで相手を探す必要はありません。男性が多そうな社会人サークルや習いごとに複数所属するなどしましょう。出会えるコミュニティーは多ければ多い方が、良い夫を捕まえられる確率もおのずと高まります」

⑦自ら恋愛市場を作り出す

森川氏「自分に合った恋愛市場が見つからない場合は、自ら合コンを開催したり、男性が参加しやすそうなテーマのサークルや同好会を立ち上げればいいんです。そのコミュニティーのリーダー的存在の女性は、他のメンバーよりモテる傾向もありますから、なにかと役得です」

⑧出会ったら連絡先をすぐに交換する

森川氏「現代の恋愛は"LINEで始まり、LINEで終わる"と言っても過言ではありませんから、いいなという人と知り合ったら、すぐにLINE交換をすべき。『出会ったら即交換!』くらいのスタンスでOK」

⑨魅力度を短期的に底上げする

森川氏「理想は長期的な底上げですが、出会いは待ってくれないので手っ取り早く魅力度をアップさせることも大切。要するに、合コンがある日や新しい会社に初出勤する日などは、その日だけでもメイクやファッションでビジュアル面を"盛る"といいでしょう」

⑩魅力度を長期的に底上げする

森川氏「もちろん長期的な計画に沿って魅力度をアップさせることも大事。運動やダイエットで魅力的なボディになる、男性の胃袋を掴めるように料理の腕を磨くなどして女子力を高めることが、やはり結果的に高スペック男性を捕まえる有効な手段となります」

――自分より高スペック男性と付き合うための10ヶ条、これを実践すれば素敵な結婚ができそうです♪ 恋愛へロジカルにアプローチしたお話の数々、ありがとうございました!

森川友義氏プロフィール

森川友義氏プロフィール


早稲田大学 国際教養学部教授、政治学博士。専門分野は進化政治学、国際関係論、日本政治だが、恋愛学の第一人者としても知られる。実際に森川教授が早稲田大学で行っている人気講義『恋愛学入門』をベースに書籍化した『一目惚れの科学』(ディスカヴァー)が人気を博す。他にもロンドンブーツ1号2号の田村淳氏との共著『ロンブー淳×森川教授の最強の恋愛術』など、恋愛関連の著書を多数上梓している。