【心理学者・内藤誼人さんが教える！】好きな男性をときめかせる心理学メソッド
20代、30代、40代の女性の恋愛を応援すべく、今回は恋愛心理学のスペシャリストである内藤誼人さんにインタビュー！
心理学者であり、『ものすごい! モテ方』（廣済堂出版）など数多くの恋愛関連の著書をお持ちの内藤さんに、今回は次の4テーマについてのお話を伺いました。
≪気になる男性に好意を抱かせる方法≫
≪男性をときめかせるテクニックあれこれ≫
≪男性をときめかせるLINEの送りかた≫
≪結婚したいと思わせる女になるには...？≫
心理学的見地から分析する内藤さんの金言の数々、ぜひ参考にしてみてください。
【心理学者・内藤誼人さんが教える！】気になる男性に好意を抱かせる方法
好意を持ってもらうためにはまず自分が好意を伝える必要がある
――さっそくですが、職場や学校の気になる男性をときめかせるには、どういった方法があるかを教えください。
内藤氏「まず男性がときめきやすい基本的な女性の特徴として、明るい性格というのが挙げられます。いつも笑顔で場の雰囲気を明るくしてくれる女性はモテますからね。
もう少し具体的に言うと、職場や学校で雑談をするときに事件や経済不況といった暗い話題を出すのではなく、スポーツで日本代表が勝った試合の話や芸能人や有名人の結婚話など、明るいニュースだけを話題に挙げるようにする。また、上司や先輩の愚痴を言うのではなく、最近身近で起こった面白かった話をするようにする。
それと、好きなカレが落ち込んでいるときには、一緒になって暗い顔をして共感してあげるよりも、元気よく『気にしなくて大丈夫だよ！』と笑顔を見せてあげるようにする。
心理学的に、場の空気が暗いと一緒にいる女性への印象も悪くなりがちで、逆に場の空気が明るくなると一緒にいる女性へ好印象を抱くようになるものですからね。
とは言え、場を明るくするだけで世の男性みんながときめいてくれるならば苦労はしません。当然、もっと踏み込んだアピールが必要になってきます。
"ときめかせる"というのは、言い換えれば"恋愛対象として好意を持ってもらう"ということですよね。そして、相手から恋愛対象として好意を持ってもらうためには、こちらから積極的に好意を伝える必要があるんです」
――好意を伝えるというのは、例えばいきなり「好きです」と言ってしまうということでしょうか？
内藤氏「極論を言えばそうですね。ただ、『好きです、付き合ってください』と伝えるのは、それはもう告白ですから、そこまで重いニュアンスでなくていいんです。その好きな男性と雑談している最中などに、フランクなノリで『私、○○さん（相手の男性）みたいな人、けっこう好きですよ』と言ってみたりしてはどうでしょうか」
――その男性とすでに仲が良い状態であれば、冗談めかした感じで「○○さんみたいな人、けっこう好きですよ」と伝えることはできるかもしれませんが、まだそこまでの関係性を築けていない場合、なかなかハードルが高いように思うのですが...。
内藤氏「確かにそうでしょう。そういった場合は、例えば相手の男性の目をじーっと見つめたり、会話をするときに物理的距離を近づけたり、わかりやすいアピールをすることが大事です。
そもそもこちらがはっきり好意を伝えないと、男性側からはアプローチして来ないことが多いんです。逆に言えば、女性側の好意が相手の男性にきちんと伝われば、カレはその女性を意識するようになりますし、それが恋愛的好意になるわけです。また、女性側の好意が男性に伝われば、カレは安心してその女性にアプローチできるようになります。
この"安心"というのは、『僕がデートに誘ってもきっと断られないだろう』、『僕が付き合ってくださいと告白したらきっとOKしてくれるだろう』という意味での安心感を与えられるということですね」
好意は宅配便と一緒！ 相手に届かなければ送ったことにならない
――つまり、"安心感を与える"＝"ときめかせる"＝"好意を抱かせる"と考えられる？
内藤氏「そのとおりです。その安心感が得られない状態だと、男性はなかなかときめかないものですし、安心感が得られない相手の女性には、なかなかデートに誘ったりするという選択肢を選べないものなんですよ。
ですから好きなカレに振り向いてもらいたいのであれば、多少大げさでも好意をアピールする必要があるんです。
いくら心の中で思っても、男性側には伝わりません。当たり前ですが、人の心は目で見えませんよね？ しっかりカレが認識できるようにわかりやすく好意を伝えましょう」
――わかりやすくというのは、どの程度のレベルなのでしょうか？
内藤氏「一例ですが、会話中にカレのことを見つめるという方法で好意を伝えるとしましょう。
見つめていてカレと目が合った瞬間に視線をそらしてしまうのがダメなのはもちろん、ちょっと頑張って数秒間、目を合わせ続けました...というのでもダメなんです。
見つめるという方法で好意を伝えたいなら、会話をしながら30秒ぐらいじーっと見つめ続ける、これぐらいしないと男性側に好意は伝わらないと思ってください。
何人かの男女グループで会話をしているときなら、意中の男性以外には目を合わせない、もしくは目を合わせてもせいぜい数秒間程度にしておき、意中の男性だけ30秒間、見つめ続ける。これも効果があるでしょう」
――他者との差別化を図って特別扱いすることで、より好意が伝わりやすくなるということですね。
内藤氏「好意をきちんと伝えるということは、宅配便に例えるとわかりやすいかもしれません。
女性側がいくら荷物を送ったと思っていても、実際にその荷物が相手の男性の手元に届いていなければ、『私は荷物をきちんと出したのに...』といくら嘆いたところで送ったことになりませんよね。相手が受け取って、はじめて送ったことになる。好意も同じで、伝えたつもりになっていても、実際に伝わっていなければなんの意味もないんです」
【心理学者・内藤誼人さんが教える！】男性をときめかせるテクニックあれこれ
男女グループ内では好きな相手にだけ＋αの振る舞いをすべし♪
――ここからは、"30秒間見つめる"以外に、どのようなときめかせる方法があるのかを伺いたいと思います。
内藤氏「基本的には、普通の男の人にやっていることに＋αの上乗せをすればOK。
会社や学校で朝のあいさつをするとき、A君には『おはよう』とだけ、B君にも『おはよう』とだけ、しかし好きなC君には『おはよう！今日も暑いね～。熱中症対策は大丈夫？』なんて具合に一言、二言付け足すんです。
この＋αで他の男性との差別化が図れて特別感が出せるので、ときめかせられるはずです。
また、そのカレと話しているときだけ、物理的な距離を近づけるようにするというのも一つの手。他の男性と話しているときは150cmぐらい離れて会話をしているとしたら、そのカレと話すときだけ、もう一、二歩前にグイッと近寄って、80cmぐらいの距離で会話をするんです。男性は女性に近づかれたらドキッとしますからね。
ただし、150cmの距離を130cmに縮めたぐらいじゃ意味はないですよ。先ほどの宅配便の話のように、それでは伝えているつもりになっているだけで、好意は届きません」
――しかし、そもそもの話ではあるんですが、そういったわかりやすいアピールをグイグイしていると、相手の男性から引かれちゃうこともありそうですが...。
内藤氏「その心配は無用でしょう。大半の男性は、女性から好意を寄せられて引くことはありませんからね。自分に好意を寄せてくれている相手には自分も好意的にとらえるものなので、引くどころか嬉しく思うはずです。
繰り返しますが、目に見える好意で伝えないと、相手には伝わりませんから、『ちょっとやりすぎかな...』と思うぐらいがちょうどいいんです。
ちなみにモテる女性というのは、たいていこれが上手いんですよね。というのも、意識的にやっているか無意識のうちにやっているかは別として、そういったモテる女性はたくさんの男性に、『このコは僕に好意を寄せている』と思わせるのがとても上手いんですよ」
――なるほど、多くの男性が「このコは僕のことを好きなのかもしれない」と勘違いして、そのモテ女子に夢中になっていくというわけですね！
合コンや飲み会でライバル女子たちに差をつけるための一工夫
――では、次に合コンや飲み会で会った男性をときめかせる方法を教えてください。
内藤氏「初心者でもやりやすいのが、料理を取り分けるときのテクニックでしょう。
サラダを取り分けるとしたら、他の男性と比べて好きなカレだけ大盛りにして渡して、『○○君は野菜をあんまり食べてなさそうだから、大盛りにしてあげたよ』なんて言えばOK。
もしくはサラダ以外でも、カレだけ同じく大盛りにして、『私、食べないから、私の分も○○君のお皿に盛っちゃった♪』なんて言うのもアリでしょう。
それと、合コンや飲み会の席では、ライバルである他の女性に差をつける必要もあるでしょうから、好意の伝えかたも少し工夫をした方がいいですね。
『私、○○さんみたいな人、けっこう好きですよ』の後に、あくまで一例ですが、『ジュリアス・シーザーよりもかっこいいと思う』なんて付け足すのはどうでしょう。言われた男性は、そんな褒めかたをされたことがないでしょうから、『僕って皇帝よりイケてるってこと!?♪』と思って強く印象に残ると思いますよ。
つまり、観察力があってボキャブラリーが豊富だと、他のライバル女子が思いつかないような意外性のある好意の伝えかたができるので、より男性をときめかせやすくなるんです」
【心理学者・内藤誼人さんが教える！】男性をときめかせるLINEの送りかた
どんな文章を送ろうかとあれこれ悩む前にまずはスタンプ＆写真
――続いては、メールに代わってコミュニケーションツールとして浸透しているLINEでの、好きな男性をときめかせる方法をお教えください。
内藤氏「どういう文章を送ろうかと思い悩んでしまう人も多いと思うのですが、恋愛初心者のかたであればメッセージの文章自体はさほど気にしなくてOKです。考えすぎて一歩踏み出せない、LINEを送れないというよりは、深く考えずにスタンプをポンポンポンッと送った方がずっといいですからね。
人間というのは"視覚動物"ですから、情報の8割がたは目から入って来るものと思ってください。ですから、楽しい雰囲気のスタンプや絵文字を送るだけで効果はあるんです。文章は短くてもいいので、明るい色が使われたスタンプや絵文字をたくさん送りましょう。
もしくは、『今日はこんな料理を作ったよ』と手料理の写真を送ってもいいですし、カラフルな彩りのスイーツを作ったらその写真を送ってもいいと思います。文章を読ませるよりも、視覚で訴えかけるようにしてみてください」
――明るい雰囲気のスタンプや絵文字、もしくは写真を送ることで、好感度を上げることができるわけですね。ただ、それだけではこちらからの好意がストレートには伝わらないのでは？
内藤氏「そうですね。ですから、恋愛初心者から少しステップアップした人なら、さりげなく恋愛に繋がるような文章を送ってみてください。
『最近仕事がずっと忙しいんですよ。こういうときってすごく人恋しくなっちゃうんですよね』なんて送れば、男性側は『それって僕に抱きしめてもらいたいってことかな!?』とときめくわけです。
人気のパティスリーに行った際には、そのスイーツの写真を送りつつ、『一人スイーツしてるんですけど、とっても美味しいのに、一人で食べるにはけっこう量が多いです。○○さん、今度一緒に行って食べるの手伝ってください！（笑）』なんて文章を送っても、ときめかせられますよね」
モテ女子はLINEで完結させず、さりげなく会う約束を取り付ける
――そのパティスリーでのテクニックは、写真と文章、両方の効果がありそうですね。
内藤氏「恋愛上級者のモテ女子は、こういったテクニックを使っているんですよ。
このLINEメッセージのポイントは、LINEでのやりとりだけで完結させずに、後日のスイーツデートを匂わせているところなんです。モテるコはLINEのやりとりだけでは終わらせずに、実際に会えるような展開に誘導するのが上手いんですね。
実際、先ほどのLINEメッセージをもらった男性が、『じゃあ今度手伝ってあげるよ』なんて返信してきてくれたなら、もうそれでデートの約束を取り付けたも同然ですから」
――その他にも、デートに持ち込みやすいLINEメッセージはありますか？
内藤氏「例えば、花火大会が近い時期であれば、『○○君って浴衣着て花火大会行ったことある？ 私、実は浴衣で花火見たことないから、今度の花火大会で着ようと思うんだけど、○○君も一緒に浴衣花火デビューしてみない？♪』なんてメッセージを送るのは効果的。浴衣デビューという口実で花火大会デートに持ち込めるようになっているので、相手の男性は否応なしにときめいちゃいますよ。
要するに、恋愛においてのLINEテクニックは、LINEのメッセージを楽しくやりとりするためのテクニックではなく、LINEのメッセージで直接会う流れに誘導するためのテクニックだと考えておいてください」
――確かにLINEのメッセージ上でどんなに盛り上がったとしても、LINEで会う約束を取り付けて、実際にデートした方が圧倒的にときめかせられますね。
内藤氏「とは言え、LINEで楽しくメッセージのやりとりをするテクニックを身に付けることが、全く無駄というわけではありません。LINEのメッセージも対面での会話も、要するにコミュニケーションスキルが求められますから、LINEのやりとりは実際の会話の練習になるんです。
対面しての会話は瞬発力が求められますが、LINEのやりとりならじっくり文章を推敲しながらやりとりができるので、いい練習になるんですね。LINEのメッセージのやりとりで、男性はどういうことを伝えるとときめくのかということを学んでおけば、対面での会話でもいかせるはずですよ」
【心理学者・内藤誼人さんが教える！】結婚したいと思わせる女になるには...？
結婚生活のメンタルシミュレーションをするように男性を誘導する
――最後に結婚をテーマにした話を伺いたいと思います。世の男性が「結婚したい」と思う"最大公約数"はどういった女性像になりますか？
内藤氏「清楚な女らしい女性でしょう。
人間は基本的にないものねだりと言いますか、自分にないものをパートナーに求めようとします。ですから、男らしい人ほど女らしい人と結婚したいと考える傾向にあるんです。多くの男性がロングヘアの女性に惹かれるのも、スカート姿の女性に惹かれるのも、胸が大きい女性に惹かれるのも、全て自分にない要素だからと言っていいでしょうね。
この考えかたでいくと、好きな男性にピンポイントでアピールしたいのであれば、その男性が持っていない要素を見せてあげればいいわけです。例えば不器用な男性であれば、華麗な包丁さばきで手料理を振る舞ってあげれば、イチコロかもしれませんよ。
ただ逆に、料理上手の男性には、料理が得意なことをアピールしても、さほどポイントにはならないでしょう」
――なるほど。料理上手の女性と結婚したいと考える男性が多いのは、自分自身が料理できないからなんですね。
内藤氏「また、実際に手料理を作っている姿を披露する機会はなかなか少ないかもしれませんが、日頃からアピールして結婚を意識させることはできるんです。
例えば、LINEメッセージで自分が作った手料理の写真を送ってあげて、好きな男性から『料理上手なんだ、美味しそうだね！』なんて返信があったとしましょう。そうしたら、次は『料理は毎日私が作ってあげるから、あなたはお皿やお箸の準備をしてね（笑）』なんてメッセージを送ってみてください」
――"毎日"というワードが入っているので、このメッセージを受け取った男性は、きっと二人の新婚生活をイメージするでしょうね。
内藤氏「そうです、そのイメージをさせることが大事なんです。このメッセージを見たカレは、頭の中で結婚生活のシミュレーションを始めるでしょう。そういったメンタルシミュレーションをさせることができれば、カレは自分も知らないうちに恋愛感情を高ぶらせていってくれるんです。
心理学的に、恋人同士になった場合のことを想像させたり、結婚後の二人の生活を想像させたりすることは、カレをときめかせ、あなたを好きにさせる効果があるというわけですね」
――男性にメンタルシミュレーションをさせるという方法はかなり効果が高そうです。
内藤氏「そのとおりです。ですからカレの体調が悪そうなとき、風邪を引いているときなどは、少々不謹慎かもしれませんがアピールチャンスなんですよ。
オフィスで具合悪そうにしているカレを見かけたならば、栄養ドリンクを差し入れてあげたり、カレが風邪で休んでいるときはお見舞いに行ってあげたり。体調が悪いときは心も弱っていて、誰かに頼りたい、甘えたいという気持ちが沸いているものなので、やさしくいたわってあげるといいでしょう。すると男性はこう思うわけです。
『このコと結婚したら、こうやってやさしく看病してくれるんだろうな』と。
つまり、勝手に結婚後のメンタルシミュレーションを始めてくれて、どんどん好きになってくれるかもしれないんですね。
また、カレが上司に叱られてへこんでいるときも狙い目。落ち込んでいるカレがトイレに立ったときなど、そっと後についていって、背中をポンッと叩いて『あんまり気にしない方がいいよ！』と笑顔を見せる。こういったちょっとした振る舞いでも、男性はドキドキするはずです」
カレシにプロポーズさせるならタイムプレッシャー法を使うべし♪
――では好きだった男性と無事に恋人同士になれ、幸せな日々を過ごしていたとします。ですが、そのカレが具体的に結婚を考えてくれていない様子の場合、プロポーズしてもらうにはどうしたらいいんでしょうか？
内藤氏「ズルズル交際年月だけが過ぎてしまわないようにするには、タイムプレッシャー法を使うといいでしょう。
簡単に言うと、プロポーズまでの期限を決めてしまうということです。
『今年のクリスマスまでにはプロポーズしてね』
『私が30歳になるまでにはプロポーズしてほしいな』
このように、プロポーズまでのタイムリミットをこちらから決めてしまうというもの。その期限までの長さは、数か月でも数年でもいいんですが、ともかく締切りを設定するということが大事なんです。
期限を決めずにプロポーズを催促してもなかなかしてくれない男性はいるでしょうし、逆にすぐにプロポーズしてと迫っても、それはそれで男性は答えを出せないかもしれませんからね」
――なるほど。ですが、結婚願望が強すぎると思われて、相手の男性から引かれてしまう可能性もありそうですが...。
内藤氏「それならば、ユーモアで包んで言うという手もあります。
『来年の私の誕生日までにはプロポーズしてね♪してくれなかったら、私から逆プロポーズしちゃうからね!!（笑）』
こんなふうに伝えれば、重苦しい雰囲気になりにくいですし、引かれる可能性も少なくなるでしょう。
とは言え、プロポーズを催促したカノジョに対して、『え～、やだよ～』なんて態度を取るようなら、そもそもそのカレシは結婚する気はないのかもしれませんよ。
そういう男性は二人の将来を真剣に考えていない可能性が高いので、そんなカレシとはすっぱり別れてしまってもいいのではないでしょうか」
――タイムプレッシャー法でプロポーズを催促することは、カレシが結婚を本気で考えてくれているかどうかの"リトマス試験紙"にもなるというわけですね♪心理学的見地からの目から鱗のお話の数々、ありがとうございました！
