タラレバだけじゃない！ 恋愛ライターが語る、結婚を遠ざける女子会話やNGワード

先日放送が終了した人気ドラマ「東京タラレバ娘」（日テレ系）。「本気で結婚したいなら、『〇〇なら結婚できる』『あの時△△だったら』と、女子会でタラレバ言わずに行動しなさい」と訴える作品です。今回はこのドラマになぞらえて、恋バナ収集ユニット「桃山商事」代表の清田隆之さんに結婚を遠ざけるNGワードをお聞きしました。

女子会でこんなことを喋ってしまうあなたは要注意！？

――「東京タラレバ娘」にもたびたび登場する女子会ですが、恋愛成就や結婚を遠ざける女子会とは何でしょうか。
「愚痴や悩みを吐露し、癒しやストレス発散の場としての女子会は、現代女性にとって心のセーフティネットとして機能する重要な場です。友達にもなかなか弱音を吐露できない男性から見たら羨ましいとすら感じます。
そんな女子会が恋愛の弊害になることがあるとしたら、『男性との出会いや関係構築に使うべき時間やコストを食ってしまっている場合』でしょう。そう考えると、女子会で下ネタや悪口を言っていても全く構わないと思いますが、同じ話をずっと繰り返している時には注意したほうが良いでしょう。
例えば、美化された過去の思い出やすでに何度も検討し尽くした恋の反省点、感傷に浸りたいだけの自己満足な話などです。このように、人生の先につながらない話題や、『あとは行動するしかない』と答えが出ているのに同じ悩みを繰り返し話していたら、その女子会が恋愛を遠ざけている可能性が高いと言えます。
『こんな女子会大丈夫？』と不安に思ったら、会話の内容よりも同じ話を繰り返しているかどうかで判断してみるのが良いでしょう。」
（清田隆之さん、以下同）

無意識で言っていない？　日常にも潜む恋愛のNGワード

――女子会に限らず、好きな人や付き合っている男性に対して言ってはいけないNGワードはありますか？
「『私なんて......』『どうせ......』など、自分を必要以上に卑下する言葉は言わないほうが良いでしょう。自虐というのは実はとても失礼な行為です。なぜなら相手にしてみれば『お前が付き合っている女は全然大したことないぞ』と言われているに等しいからです。
自虐的な人は自分で自分を好きになれないので、『相手から好かれている』という事実を軽視しがちです。でも、そこにちゃんと自信を持ってあげないと、恋愛や結婚に発展させることは難しい。相手からの好意を尊重し、しっかりと受け取るためにも、必要以上の自虐はしないほうが良いでしょう。
そもそも自虐には『私は空気が読めます』『自分を客観視できています』『出しゃばったりしません』というメッセージが暗に含まれます。だから笑いにつながる部分もありますよね。ただ、空気なんて読む必要はないし、客観視なんてしなくていいし、むしろどんどん出しゃばるべきなのが恋愛関係です。ハッキリ言いますが、笑いを生む芸としての自虐以外は止めた方が良いです。
もしも辛いことや自信が持てなくて悩んでいることがあるなら、自虐という皮にくるまず、ストレートに開示した方が良いと思います。そうした悩みは自虐をしても何も解決しないどころか、笑いを生む芸以外では、恋愛においてマイナスでしかありません。」

恋愛関係における自虐は全く意味ナシ！

――なるほど。女性から自虐を言われた時の、男性としての心理はどうでしょうか？
「男性にとっても自虐は対処に困ります。特に恋愛関係においては笑って良いのか、はたまた否定すべきなのかがよくわからない。
それに自虐には『私のことは私が一番わかっていますよ』というメッセージも暗に含まれています。そうすると、女性側からコミュニケーションを拒絶されたような気分にもなるでしょうし、『この人のことをもっと知りたい』という気持ちも無くなってしまうのではないでしょうか。」
同じ話の繰り返しや自虐など、無意識のうちに口をついて出てしまっている人は多いのではないでしょうか。本気で恋愛や結婚を成功させたい方は、タラレバ以外にも今回ご紹介したことに気を付けてみると、良いかもしれませんよ。


＜清田隆之（桃山商事）プロフィール＞
1980年東京都生まれ。ライター。恋バナ収集ユニット「桃山商事」代表。早稲田大学第一文学部卒業。
これまで1000人以上の悩み相談に耳を傾け、それをコラムやラジオで紹介している。雑誌『精神看護』やウェブメディア「日経ウーマンオンライン」などで連載。著書に『二軍男子が恋バナはじめました。』（原書房）。新刊『大学1年生の歩き方』（左右社／トミヤマユキコさんと共著）が3月末に発売。